ぎっくり腰になってやってはいけないこと

「急に腰が痛くなって動けない…」
「ぎっくり腰になったけど、何をしたらいいの?」
ぎっくり腰は、重い物を持ち上げたときだけでなく、
顔を洗おうとしたときや靴下を履こうとしたときなど、何気ない動作をきっかけに起こることがあります。
強い痛みがあると、「とにかく安静にしたほうがいい」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、ぎっくり腰になった直後には、やらないほうがいいことがあります。
この記事では、ぎっくり腰になったときに避けたい行動
発症直後にどのように過ごせばいいのかを、柔道整復師の視点から分かりやすく解説します。

ぎっくり腰になったら、まず無理に動かさない
ぎっくり腰になった直後は、腰に強い痛みが出ることがあります。
このときに「腰が硬くなっているから伸ばそう」と無理にストレッチをしたり、
痛みを我慢して動き続けたりするのはおすすめできません。
まずは、痛みが強くならない姿勢で身体を休ませることが大切です。

ただし、「痛いから何日も寝たきり」というのもおすすめできません。
強い痛みが落ち着いてきたら、できる範囲で普段の動作に戻していくことが重要です。

ぎっくり腰になってやってはいけないこと5つ
①痛みを我慢して無理に動く
「仕事があるから」
「予定があるから」
と、痛みを我慢して普段通りに動こうとするのは避けましょう。
特に、腰を曲げたり、ひねったりする動作を繰り返すと、痛みが強くなることがあります。
まずは痛みが落ち着く姿勢を探し、必要以上に腰へ負担をかけないようにしましょう②痛いところを強く揉む
ぎっくり腰になると、
「腰が張っているから揉めば楽になるのでは?」
と思う方もいます。
しかし、発症直後に強く揉んだり、押したりすることで、かえって痛みが強くなる場合があります。
特に「痛いところを強く押せば治る」と考えて、自己流で強いマッサージをするのは
避けたほうが安心です。
③痛みを我慢してストレッチする
腰痛というと「ストレッチ」というイメージがありますが、ぎっくり腰になった直後は注意が必要です。
痛みが強い状態で無理に前屈したり、腰をひねったりすると、症状を悪化させる可能性があります。
ストレッチを行う場合も、痛みの状態を確認しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。
④長時間ずっと寝たきりになる
ぎっくり腰になったら、ずっと布団で寝ているほうがいいと思っていませんか?
以前は腰痛に対して「安静」が重視されることもありましたが
現在では、必要以上の長期的な安静は必ずしもすすめられていません。
もちろん、発症直後で動くことが難しい場合は無理をする必要はありません。
ただ、痛みが落ち着いてきたら、できる範囲で少しずつ身体を動かしていきましょう。
⑤自己判断だけで放置する
多くのぎっくり腰は時間の経過とともに改善していきます。
しかし、腰痛のすべてが「ただのぎっくり腰」とは限りません。
例えば
・足に強いしびれがある
・足に力が入りにくい
・排尿・排便に異常がある
・発熱を伴っている
・安静にしていても強い痛みが続く
・転倒など強い外傷のあとから痛くなった
このような症状がある場合は、整形外科などの医療機関への受診を検討してください。

では、ぎっくり腰になったらどうすればいいの?
ぎっくり腰になった直後は、まず痛みが強くならない姿勢で休むことが基本です。
横向きになって膝を軽く曲げたり、仰向けで膝の下にクッションを入れたりすると
腰が楽になることがあります。
ただし、楽な姿勢には個人差があります。
「この姿勢が絶対に正しい」というものではなく、痛みが少ない姿勢を探してみましょう。
また、急性期の痛みに対しては、冷やす・温めるのどちらが必ず正解というわけではありません。
冷やしたほうが楽に感じる人もいれば、温めたほうが楽になる人もいます。
無理にどちらかを行う必要はありません。
ぎっくり腰は「痛みがなくなったら終わり」ではありません
ぎっくり腰の痛みが落ち着いてくると、「もう治った」と思ってしまいがちです。
しかし、ぎっくり腰を繰り返している方の場合、日常生活の姿勢や身体の使い方
筋力や柔軟性などに問題が隠れていることがあります。
例えば、
・長時間のデスクワーク
・運動不足
・腰や股関節周辺の柔軟性低下
・お尻や体幹の筋力低下
・腰に負担がかかる身体の使い方
などです。
そのため、痛みが落ち着いた後は、再発を防ぐための身体づくりも大切になります。
ぎっくり腰を繰り返す人は身体の使い方を見直しましょう。
「毎年ぎっくり腰になる」
「重い物を持つと必ず腰が痛くなる」
このような方は、腰だけに原因があるとは限りません。
腰を動かすときには、股関節や背中、骨盤周辺など、身体のさまざまな部分が連動しています。
腰だけに負担が集中している場合、身体の動かし方を見直すことで腰への負担を減らせる
可能性があります。
当院では、痛みの状態を確認したうえで、必要に応じて身体の動きや姿勢をチェックし
運動療法などを取り入れながら再発しにくい身体づくりをサポートしています。

まとめ
ぎっくり腰になったら無理をしないことが大切
ぎっくり腰になった直後は、痛みを我慢して無理に動いたり、強く揉んだり
無理なストレッチをしたりするのは避けましょう。
ポイントは、
・痛みが強いときは無理に動かない
・痛い場所を強く揉まない
・無理なストレッチをしない
・必要以上に長期間寝たきりにしない
・強いしびれや力が入りにくいなどの症状があれば医療機関へ相談する
ということです。
ぎっくり腰は、一度痛みが落ち着いても、再発を繰り返すことがあります。
「ぎっくり腰を何度も繰り返している」「腰を痛めるのが怖くて運動できない」という方は
痛みだけでなく、身体の動きや生活習慣まで含めて見直してみましょう。

腰の痛みでお困りの方は、一人で判断せず、専門家に相談することをおすすめします。

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